先日に黄耆建中湯の構成生薬とした膠飴が必要であるかどうかという質問を受けました。
膠飴は普通の砂糖ではなく、甘緩を以て、お腹の痙攣、腹痛を治療する一方で、
また、潤肺滑腸などの効果があります。
建中湯の主薬として使われていますので、黄耆建中湯にとって不可欠かつ必要とする生薬です。
では、六君子湯との区別はなんでしょうか。
膠飴は、助湿生熱に働くので中満の病理状態を招きやすいので、脾胃の湿鬱、とにかく湿熱内鬱の病証には使用禁忌です。
この点からみると、二つ方剤は脾虚による病証を治療しますが、その使い方はかなり違うはずですね。
六君子湯と黄耆建中湯の使用を正確に区別するために、
基礎理論だけではなく、中薬と方剤も深く学ぶ必要があると考えています。
http://tcm.ac