北京の濃霧
10月30日に日本に帰る予定ですが、北京が濃霧に覆われたため、
飛行機が離発着陸が出来ず、一日に伸ばしました。昨日はやっと帰りました。
そのおかげて、30日夜に中国中央テレビ科技(科学技術の省略)チャンネルで、
針灸の発祥地がどこでしょうかという番組をみました。非常に面白く思いながら見ました。
元々、針灸の発祥地は中国黄河流域としていますが、
この番組では、中国の広西省或いは内モンゴルの可能性があるという推測が紹介されました。http://tcm.ac/
北京紫禁城(故宮博物院)は24代の皇帝に使われた居城で、
最も大きい殿閣は太和殿です。
「太和殿」は皇帝が仕事をしているところです。
太和殿の前には太和広場があり、広大な広場の地面には、
15層の煉瓦が敷き詰められています。
煉瓦は3メートルの深さから縦横交互に詰まれ、
縦方向に8層、横方向に7層が順序良く積み上げられているそうです。
目的は、地下からの攻撃を防ぐためです。
地下3メートルから煉瓦を交互に積み上げた理由には、
簡単に侵入できない工夫の一つです。同じ方向に積み上げられれば、
どこか一箇所を崩せば広場が陥没してしまいます。
全てのことにおいて「基盤」が大切です。
中医学では複雑な病気に対応するために、
中医基礎理論と診断学が縦横交互に積まれた煉瓦の役割となります。
今日は、久しぶりに北京故宮博物院を見学に行きました。
紫禁城は陰陽五行の考えを基に建築されましたので少し紹介したいと思います。天安門に登ると、眼下に天安門広場を見渡すことができ、
現在は歴史の展示物が見られますが、沈香の香りが漂い
設置されている椅子や装飾品、電燈の飾り物などに
「龍」が施されているのが印象に残りました。
天安門の外側と内側には人口河があり、これを「金水河」といいます。
この名前の由来は、金水河に流れ込む水を紫金城の西側か
引き込んだからだそうです。
この天安門から一本の脈道が紫禁城を貫き、
この道は常に皇帝のみが歩くことを許されています。
http://tcm.ac
北京に数えきれないほど来ましたが、
今まで京劇を見たことがありませんでした。
今回、初めて京劇を見ることになり、チケットの手配と会場への送迎を
「北京散歩」さんにお願いしました。
送迎に来てくださったのが、劉恒江社長(北京散歩文化交流有限責任公司)でした。彼は7年日本に滞在し北京に帰国した後に、会社を興しました。
それまでの観光業とは異なり、北京に滞在するお客様にもっと自由に、
安心して安全にそして安く、本当の北京を楽しんで頂きたいと
思って始めたそうです。
短い車中での会話でしたが、
彼の実直な性格と努力を惜しまない姿勢に感動しました。
国際中医師アカデミーの生徒さんから
出血の病気は、「脾の統血と肝の蔵血が関与する」ことについて質問がありました。
素晴らしいです。
基礎理論の勉強の段階でこのような質問をいただいて、すごく嬉しく思いました。
臨床では、虚証による出血に対して、
脾の統血が故障すると考えている方が多くいますが、
肝の蔵血作用の失調について考える方が非常に少ないです。
このように深く理解できていないと
多くの臨床ミスが生まれます。このような例はたくさんあります。
基本の知識を深く理解し、病気への分析力を高めましょう。
http://tcm.ac/howto.html
すごく感動しました。「SMAP万歳」を言いたいです。
なぜかというと、主な理由は二つあります。
一つはSMAPのスタートの時のことで、一つは中井さんのコメントです。
彼らなんと20年前に豪雨の中で初のエンターテイメントを始めたのです。
船出が災厄でしたが、彼らの素晴らしい努力で国民的なアイドルまで成長しました。
国際中医師アカデミーは、色々な苦難の中でスタートをしました。
SMAPと似た船出でした。
エンターテイメントの基本は観客を喜ばせることですが、
国際中医師アカデミーの基本は漢方で患者を喜ばせることです。
より多くの患者の苦痛を解消することを目指していきたいと
改めて確認させていただきました。
http://tcm.ac/learn.html